日が沈んだ後、すぐに完全な暗闇になるわけではありません。この記事では、日没から夜の完全な暗闇に至るまでの時間に焦点を当て、東京の月別データを詳しく分析していきます。
日没後の暗さが訪れるまでの時間
日が沈んだ直後は、まだ周囲には明るさが残っています。通常、日没後約40分で薄暗くなり始め、完全な暗闇になるまではおおよそ1時間30分から2時間かかります。この時間は季節や地理的な位置によって若干の違いが見られます。さらに詳しい解析を通じて、この日没から暗闇までの過渡期について深掘りしていきます。
日没後の薄明時期の段階解説
日没から完全な暗闇までの時間帯は「薄明」と呼ばれ、これには三つの異なる段階があります。これらは、市民薄明、航海薄明、天文薄明と区分され、季節や地理的な緯度によってその期間は変化します。
以下で、これらの段階について一般的な説明を行います。
日没から40分後:市民薄明
市民薄明は日没から40分後に始まり、外がまだ十分に明るく、灯りなしでも外での活動が可能な時間帯を指します。特に夏期は日没後の明るさがより長く続きます。
40分後から1時間20分後:航海薄明
航海薄明は、日没から40分後から1時間20分後までの期間をさします。この時期は、徐々に暗くなり、夕方から夜の間に移行する過程です。この段階では、水平線がちょうど見分けられるかどうかの明るさです。
1時間20分後から2時間後:天文薄明
天文薄明は、日没から約1時間20分後から2時間後にかけての時期で、この間、周囲はかなり暗くなりますが、完全な夜ではない状態です。星がクリアに見える前で、月明かりがはっきりと見え始めるのがこの時期です。
季節による日の入りから完全な暗闇までの変化
日没から完全な暗闇になるまでの時間は季節によって大きく異なります。
夏期:日の入り後の長い薄明期間
夏は日の入りが遅いため、薄明の時間が長引きます。特に7月の初めには、日没から完全な暗闇になるまでに約2時間を要することが多いです。
この時期は子供のころ感じた「日が沈んでもまだしばらく明るい」という印象を強く残します。
秋:早く暗くなる
一方、秋は薄明の期間が短く、日没からすぐに暗くなる感じがあります。場合によっては、日没からわずか1時間15分で辺りが真っ暗になることもあります。
夏から秋にかけて日没と薄明の時間が急速に変化し、「秋の日はつるべ落とし」と表現されるように、日が入った後は急速に暗さが訪れます。
東京における月別の日没から暗闇までの時間
ここでは、東京での2025年の月ごとの日没から完全な暗闇になるまでの時間について詳しく見ていきます。これらのデータは、外出計画や門限設定の際に役立つでしょう。日没時間や薄明の終了時刻は、毎年少しずつ更新されていますが、大きな変動はありません。
1月から3月の日没から完全な暗闇までの時間
2025年1月から3月にかけての東京における日没から完全な暗闇までの時間を見てみましょう。この期間では、日没から暗闇に至るまで平均で約1時間30分がかかります。特に、日が徐々に遅く沈むことで、2月から3月にかけての薄明の時間が徐々に短くなるのが特徴です。
以下に示す表は、特定の日付における日没時刻から真っ暗になる時刻までの薄明時間をまとめたものです。
日付 | 日没時刻 | 真っ暗の時刻 | 薄明時間 |
1月1日 | 16:38 | 18:09 | 1時間31分 |
1月31日 | 17:07 | 18:35 | 1時間28分 |
2月1日 | 17:08 | 18:35 | 1時間27分 |
2月28日 | 17:35 | 19:00 | 1時間25分 |
3月1日 | 17:36 | 19:01 | 1時間25分 |
3月31日 | 18:02 | 19:28 | 1時間26分 |
この表から、月が進むにつれて日没時刻が遅くなり、薄明時間が短くなる傾向が見られます。これを参考に、日の長さや活動時間の計画を立てることができます。
4月から6月の日の入りから暗闇までの時間変化
この時期では、日没から完全な暗闇に至るまでの時間が徐々に長くなります。
以下の表は、その詳細を示しています。
日付 | 日没時刻 | 真っ暗の時刻 | 薄明時間 |
4月1日 | 18:02 | 19:29 | 1時間27分 |
4月30日 | 18:26 | 20:01 | 1時間35分 |
5月1日 | 18:27 | 20:02 | 1時間35分 |
5月31日 | 18:51 | 20:36 | 1時間45分 |
6月1日 | 18:51 | 20:37 | 1時間46分 |
6月30日 | 19:01 | 20:49 | 1時間48分 |
7月から9月の日の入りから真っ暗になるまでの変化
夏から秋にかけて、日の入りから完全な暗闇になる時間が徐々に短くなっていきます。この変化を以下の表で詳しく見ていきます。
日付 | 日没時刻 | 真っ暗の時刻 | 薄明時間 |
7月1日 | 19:01 | 20:49 | 1時間48分 |
7月31日 | 18:47 | 20:25 | 1時間38分 |
8月1日 | 18:46 | 20:24 | 1時間38分 |
8月31日 | 18:11 | 19:39 | 1時間28分 |
9月1日 | 18:09 | 19:38 | 1時間29分 |
9月30日 | 17:27 | 18:52 | 1時間25分 |
10月から12月の日の入りから完全な暗闇までの時間
秋から冬にかけて、日の入り時刻は早まるものの、暗くなるまでの時間には大きな変動がないことが特徴です。下記の表が詳細情報を提供します。
日付 | 日没時刻 | 真っ暗の時刻 | 薄明時間 |
10月1日 | 17:26 | 18:50 | 1時間24分 |
10月31日 | 16:47 | 18:13 | 1時間26分 |
11月1日 | 16:46 | 18:13 | 1時間27分 |
11月30日 | 16:28 | 17:58 | 1時間30分 |
12月1日 | 16:28 | 17:58 | 1時間30分 |
12月31日 | 16:38 | 18:09 | 1時間31分 |
これらのデータは、東京都の暦国立天文科学台のデータに基づいています。
日没後、夜の完全な暗さまでの時間はどのくらい?:まとめ
この記事では、日の入り後、どれだけの時間で夜が訪れるかについて、月ごとの変化とともに解析しました。特に、秋の月(9月から11月)では、日没から完全な暗闇になるまでの時間が短くなり、比較的早く暗く感じられることが特徴です。
対照的に、7月は日の入りから暗くなるまでが長引くため、「日が沈んだ後もしばらく明るい」という感覚が持続します。しかし、年間を通じて見ると、日の入りから真っ暗になるまでの時間は概ね1時間15分から1時間30分の間であり、それほど大きな違いはありません。
この情報を活用して、旅行の計画や外出時の門限設定など、様々な場面での参考にしていただけると幸いです。