近年、その柔らかくとろける食感で、マシュマロが再び注目を浴びています。一般的にはそのまま食べられることが多いマシュマロですが、電子レンジを使って加熱することで、様々なスイーツの材料としても大活躍します。マシュマロに含まれる砂糖やゼラチンが、手軽なお菓子作りをサポートします。
しかし、お菓子作りでマシュマロを使う場合、適切な加熱が必要です。電子レンジで加熱するとマシュマロは膨張しますが、完全に溶けるわけではありません。
この記事では、マシュマロをどのくらいの時間加熱するとどのように変化するか、また、マシュマロを使用した魅力的なスイーツレシピを紹介します。
マシュマロのレンジ加熱テクニック
レンジで加熱することにより、マシュマロはより柔らかく、とろけるような食感に変わります。加熱時間に応じて、異なる食感を楽しむことができます。
加熱による変化:膨張と柔らかさ
マシュマロは600Wのレンジで10秒加熱すると膨張し始め、さらに40秒加熱すると柔らかくなり体積が約2倍になります。この変化は、内部の空気が熱で膨張するためです。
加熱後に固くなる理由
マシュマロを加熱すると表面が硬くなるのは、含まれるタンパク質が熱で固まり、水分が失われるからです。これを理解することで、マシュマロをただ食べるだけでなく、様々なお菓子作りに活用することができます。
レンジ活用で簡単マシュマロ加工法
マシュマロを使ったお菓子作りは、レンジを活用することで手間を省き、簡単に行うことができます。ここではマシュマロを柔らかくする3つの方法をご紹介します。
〇マシュマロの柔らかくする方法
- 電子レンジを使用
- 鍋で加熱
- 湯煎による加熱
以下で各方法について詳しく解説します。
電子レンジでマシュマロを溶かす
〇電子レンジでの方法
- マシュマロ25gを耐熱容器に入れる。
- 少量の水(大さじ1)を加える。
- ラップなしで、600Wのレンジで30秒加熱。
- 取り出したらすぐに混ぜて均一にする。
マシュマロの量に応じて加熱時間を調整する必要があります。膨らみ始めたら中身が溶けているので、すぐに取り出して混ぜましょう。加熱しすぎは避け、焦げないように注意してください。レンジでの加熱は迅速で、見守りが必要です。
鍋でマシュマロを溶かす際のポイント
〇鍋を使った方法
- 水大さじ1を鍋に入れて沸騰させる。
- 火を弱め、マシュマロ25gを入れ、ゆっくりとかき混ぜる。
- 半分溶けたら火から下ろし、余熱で完全に溶かす。
鍋での溶解は焦げやすいので注意が必要です。火力を調整し、焦がさないようにゆっくりと加熱しましょう。
湯煎でマシュマロを溶かす
〇湯煎での方法
- 50-55度のお湯を用意した鍋かボウルにセット。
- その上にマシュマロを入れた別のボウルを置く。
- 水がボウルに入らないようにしながら、ゆっくりかき混ぜる。
湯煎は時間はかかりますが、焦げる心配がなく、なめらかに溶けます。ムースやプリンのような滑らかな食感が求められるデザートに最適です。
レンジで簡単!マシュマロ活用のお菓子レシピ6選
マシュマロは加熱すると美味しくトロリと溶けるため、さまざまなお菓子のレシピで重宝されます。
マシュマロは水飴、砂糖、ゼラチン、コーンスターチなどから成るため、これらを利用すれば他の多くの材料を省略できることも魅力の一つです。
次に、レンジを使って手軽に作れる、マシュマロを活用したお菓子レシピをいくつか紹介します。
手軽に作れるマシュマロお菓子6種類
マシュマロで作る簡単アイス
〇材料
- マシュマロ 20グラム
- 牛乳 70cc
〇作り方
- マシュマロと牛乳を耐熱容器に入れ、ラップをかけずにレンジで1分加熱。
- 取り出してよくかき混ぜ、マシュマロが完全に溶けるまで追加で加熱が必要な場合は続ける。
- 粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。
- 半分固まったら、かき混ぜて空気を含ませる。
- 完全に固まった後、もう一度かき混ぜる。
ポイント
マシュマロが溶けずに残る場合は、加熱時間を延長。冷蔵庫で数回かき混ぜることで、滑らかな口どけのアイスが完成します。
簡単マシュマロプリン
〇材料
- マシュマロ 110グラム
- 牛乳 350cc
〇作り方
- マシュマロと牛乳を鍋に入れ、弱火でかき混ぜながらマシュマロが溶けるまで加熱。
- 溶けたら型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
ポイント
ゼラチンと砂糖が含まれているため、簡単に作れて子供との料理活動にも適しています。
抹茶ムースのレシピ
〇材料
- マシュマロ 90グラム
- 牛乳 200ml
- 抹茶 大さじ2
- トッピングにホイップクリームやあんこ
〇作り方
- 牛乳を温め、一部で抹茶を溶かす。
- 残りの牛乳に抹茶を加え、マシュマロを入れてゆっくりとかき混ぜる。
- 冷蔵庫で冷やし固める。
ポイント
豆乳で代用も可能。マシュマロと抹茶がしっかり溶け合うように注意深くかき混ぜる。より滑らかな口当たりを求める場合は、裏ごし作業を加えると良い。
マシュマロクッキーチョコバー
〇材料
- マシュマロ 30グラム
- オレオクッキー 5枚
- 板チョコ 110グラム
〇作り方
- オレオを袋に入れて粗く砕く。
- マシュマロを小さく切る。
- チョコレートを耐熱ボウルに入れ、ラップせずにレンジで1分半加熱。
- 溶けたチョコにマシュマロとオレオを加え混ぜ合わせる。
- 混合物をラップ敷きのバットに広げ、冷蔵庫で1時間冷やして固める。
ポイント
短時間で簡単に作れるほか、食感も楽しい一品。使用するチョコレートの種類を変えることで、味のバリエーションを楽しむことができます。
手軽に楽しむマシュマロナッツクッキー
〇材料
- マシュマロ:6個
- ミックスナッツ:12個
〇作り方
- マシュマロを半分に切り、クッキングシートを敷いた鉄板に並べる。
- 120度に予熱したオーブンで15分焼く。
- 焼き上がりのマシュマロにミックスナッツをのせ、さらに45分焼く。
ポイント
簡単ながらもサクサクとした食感が楽しめ、トッピングにはミックスナッツ以外にもチョコチップやドライフルーツなどを使ったアレンジが可能です。
シンプルレアチーズケーキの作り方
〇材料(15cm型1台分)
- クリームチーズ:200g(常温で柔らかくしておく)
- マシュマロ:200g
- 牛乳:200cc
- レモン汁:大さじ3
- ココナッツサブレ:50g
- 溶かしバター:40g
〇作り方
- ココナッツサブレを袋に入れて細かく砕き、溶かしバターを加えて混ぜる。
- 混ぜ合わせた生地を型に均等に敷き詰める。
- 耐熱ボウルにクリームチーズを入れ、600Wのレンジで30秒温める。
- マシュマロを加えてさらに3分半加熱し、よく混ぜて溶かす。
- レモン汁と牛乳を加えて滑らかになるまで混ぜ、型に流し入れる。
- 冷蔵庫で一晩冷やして固める。
ポイント
ココナッツサブレがない場合は、他のビスケットで代用可能。冷蔵庫でしっかり冷やすことで生地が安定します。滑らかな口当たりを求める場合は、裏ごしするとよりなめらかに仕上がります。
家庭で手軽に作れるマシュマロ
マシュマロはメレンゲとゼラチンで作る簡単なお菓子で、家庭でも手作りすることができます。自分で甘さを調整できるため、オリジナルレシピを楽しむことが可能です。
〇材料(12-15個分)
- 粉ゼラチン:10g
- 水:70cc
- 砂糖:60g
- 卵白:1個分
- バニラエッセンス:少々
- コーンスターチ:適量
〇下ごしらえ
- コーンスターチでくぼみを作ったバットを用意し、マシュマロ液を流し入れる型を作る。
〇作り方
- ゼラチンを水に入れてふやかし、弱火でゼラチンを溶かす。
- 砂糖の半分を加えて溶かしながら混ぜる。
- 卵白を泡立ててメレンゲを作り、残りの砂糖を加えて固く泡立てる。
- 溶かしたゼラチンを少しずつ加えて泡立て続ける。
- コーンスターチのくぼみに液を流し入れ、固まるまで待つ。
固まったらひっくり返し、コーンスターチをまぶす。
レンジでマシュマロを温めるだけ!簡単お菓子作り:まとめ
マシュマロを活用する方法は多岐にわたり、その特性を生かしたレシピ作りが可能です。
以下に、マシュマロの基本的な扱い方と、家庭での活用方法をまとめてみました。
- マシュマロは600Wのレンジで10秒、または500Wで15秒加熱すると膨張し始めます。
- さらに600Wで40秒、500Wで60秒加熱すると、マシュマロが柔らかくなり約2倍の大きさに膨らみます。
- マシュマロの溶かし方には、電子レンジ、鍋、湯煎の三つの方法があります。
- 電子レンジを使用する方法が最も手軽で時間も短縮されますが、過加熱により固くなり焦げることがあるので注意が必要です。
- マシュマロの原材料には砂糖やゼラチンが含まれており、これらを利用して様々なお菓子の材料として活用できます。
- 自宅で簡単に手作りすることもでき、特にマシュマロはメレンゲにゼラチンを加えて固めたものです。
この記事を通じて、マシュマロの多様な使い方や、お菓子作りにおけるその利点をご紹介しました。フワフワのマシュマロを溶かして様々なレシピに応用することで、手軽に楽しいお菓子作りが楽しめます。ぜひ、マシュマロを使ったお菓子作りにチャレンジしてみてください!